こころの蓋。
胸がきゅーっとなった保育中の話
自分よりもちいさな男の子に
力いっぱいからだを
むぎゅ~~っとされた女の子四歳。
気持ちよいむぎゅ~~ではない
いたずら心の入ったむぎゅ。
うつむく女の子
保育士が、間に入るものの
それでもなにも言わず、うつむき続け…
男の子とお話して、そして女の子とも、
「イヤなときはイヤだって言うと
お友だちは、◯◯ちゃんの気持ちがわかるから
我慢しないで、イヤって言ってね。」
女の子から、ちょっぴり涙が見えました。
でもまた少し経ってからその男の子が
女の子をむぎゅ~~っさらにほっぺもむぎゅ~~っ
黙って、うつむいて、、
やっぱり静かにこらえ始める女の子
今度は、
「○○ちゃん、痛かったりイヤな気持ちのとき、
お友だちになんて言うといいんだったっけ?」
と、話すと女の子から、、涙が出てきました。
“イヤ”だ“やめて”等という言葉を言い出せません。
今までも、何か嫌なことがあるとそのたび
だんまり…泣くこともガマン
ときには真逆の大声を発して、すみっこに座り込む…
そんな女の子、きょうだいがいて
ちいさな子へのお世話も上手。
ばっちりの長女基質さん
女の子は、暫くしてから・・
ちいさなちいさな声で、
「イヤ」
と、大粒の涙をボロボロ流して言いました。
「よく言えたね!!」
いっぱいでなでて抱きしめました。
そして
「イヤって言いたくても言えなかったんだね
今までいろんなこと、いっぱい我慢していたんだね
いっぱいがんばっていたんだね」
と、言うと
女の子は、ぎゅうっと
保育士を強い力で抱きしめました。
*:.。. .。.:*・゜゚・*
魔の二歳‥
イヤイヤ期‥
実は、ママ自身が
この女の子のような気持ちを
小さいから味わっていると
子どものわがままな、自由奔放な姿に対して
イライラしたり、しんどかったりして
じっくり向き合いにくくなったりします。
その頃の“ちいさなわたし”の心がうずくのです。
イヤだって言えなかった・・
甘えられなかった・・
わたし自身・・
すべての人に当てはまる訳ではありませんが
第一子は、ママの
はじめての子育ての緊張や几帳面さを大いに
受けとめながら成長していきます。
きょうだいができたときには、
家族の愛情が半分になってしまった…
そんな勘違いも抱きがちです。
だから、ママからのお願いごとには、
はりきって応えようとするし、
ママを助けようと、ママを喜ばせようと、
いろんな気も巡らせます。
それらは、無意識に働くので、
「そうした」という記憶も
よく思い起こさないと浮かばないもの。
わたしも、その辺記憶ないですから・・
そう、わたしも長女なのです。
ばっちりの長女基質持ちです!
「子育て」で、そうだと初めて実感しました。
だから、子どもには子どものころから
どんな気持ちも、できるだけ伝えられる人
になってほしい
嫌なことは、「イヤ」と言える
甘えたいときには、甘えられる
自分に素直な人になってほしい
まだまだ四歳なのに
もうこんなにも我慢を蓄えていた先ほどの女の子。
イヤイヤ!!と大暴れな時期
親としては、それはとてもしんどいけれど
素直に言えているという姿を少しでもよいので
大事にしてあげて欲しいなと思います。
イヤイヤ期のあとには
ちゃんと、こころやからだの成長が待ってます!
こどもたちのこころに蓋が、
重い重いものにならないように・・
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