保育士さんからの質問①
以前、いっしょの職場にいた保育士さんから
相談があるんですと連絡をもらいました。
その内容は、「抱っこ」について。
横抱っこと縦抱っこ、どちらがいい抱っこ?
ある保育士さんが、
「この抱っこが赤ちゃんにとっていい抱っこ」
と、とある専門家の方からお聞きしたそうで
低月齢園児さんに早速トライ! してはいるものの・・・
その抱っこでは、泣いて泣いて泣き止まず
他の保育士さんのいつもの抱っこで、落ち着くのだそう。
でも、専門家の方から聞いたことだしと
その保育士さんは、その後もその抱っこで対応し、
泣いてしまう園児さんに、周りの保育士さんも心配になっていて困っているのだそう。
この問題は、ひとつの問題ではないですよね。
□適切な抱っこの方法はなにか
は、もちろんながら、まずは
保育園という、チームで対応する子育ての中で
個人プレーが進んでしまっていること・・・
保育士Aさんは、最新の抱っこ方法と専門家の方から聞いてきたそうで
きっと、子どもたちのためによいことを聞いてきた!取り組むべき!
と、はりきっているのだと思います。
でも、個人で得てきた情報であり
クラスの保育士さんへの提案や相談もなく、自分の判断だけで取り組んでいること。
どのようによいのか聞いても、エビデンスの把握がなく
「赤ちゃんにとって、最新のいい抱っこと専門家から聞いてきたから」ということ。
その保育園では、その保育士さんたちに共通した意識のもと
別の方法での抱っこをしているとのこと。
であれば、なおのこと
情報を共有し、チーム内で共通理解してから取り組む必要があります。
でも・・・
一番大事なのは!
対応する園児さんについてなのです。
□月齢
□在園年月数
□心身の状況
□家での子育て方法
そして、
そのときの「抱っこ」は、
何のための抱っこ(抱っこする場面)かということ。
赤ちゃんの
・ご機嫌
・不機嫌
という心身の状況を捉えたうえで
・甘えを受け止める、安心感を与えるための抱っこ
・バランス感覚を養うことやあそびのための抱っこ
・少し長く抱っこが必要な様子で、保育士にとって負担のない抱っこ
・危険回避、避難するための抱っこ
なのかでも、「抱っこ」の方法や質が違ってきます。
もちろん、それらの抱っこに共通して
気を付ける、意識する必要がある必須ポイントはあります。
なので、この困ったなという出来事は、
横抱っこと縦抱っこ、どちらがいい抱っこ?
という、ひとつの議題に目を向けがちなのですが
多数職員がいる保育園の保育士という専門家として
多角的に多面的にみつめ、その園児さんにとって
なにが今、必要か、求められているか等を考え、
保育をアップデートしていけるといいですね。
モノゴトを見つめるときは、
鳥の目、虫の目、魚の目。
ではでは、保育士さんからの質問②には
「抱っこ」の方法について綴ります!
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